司法ソーシャルワークとは
法律に関わる問題で困る人が、障がい者(もしくは疑いがある)や高齢者などで、疾患等によってコミュニケーションに不自由がある場合、通常の対応では本人に不利益が生じる可能性があります。起きた法律に関わる問題を解決するために支援をすることを『司法ソーシャルワーク』といいます。『司法ソーシャルワーカー』は、本人と会って、本人の障害特性を踏まえた必要な支援の方法を組み立てます。
このようなことで困っていませんか?
- 家族が警察に勾留された。警察から連絡を受けたけど、発達障がいがあるのできちんと対応できているか不安がある。
- 刑事事件で、被疑者・被告人を弁護士として担当しているが、コミュニケーションがなんだか普通に取れない。更生支援が必要ではないかと感じている。
私たちは、発達障がい、精神疾患のある方への支援として、『司法ソーシャルワーク』をおこないます。これは、障がいや疾患を正しく理解し、裁判で適切な判断をしてもらうためであり、また、その方の今後の人生のために支援をします。
罪を理解できない、自分の衝動性をコントロールできない、孤立し、誰にも相談できず、相談することすら考えずに罪を罪と思わずに犯してしまう。このような状況で罪を犯した人が、様々な理由で不起訴になったり、無罪になったり、執行猶予を受けたり、刑務所で刑期を終えて社会に出たりした時、罪を犯す前と何も変わらない環境に戻ったらどうなるのでしょうか。
弁護人から弁護方針をお聞きしてから、ご本人や関係者に面会し、どのような生きづらさがあったのか、どのような環境だったのかなど、ご本人の状況をアセスメントし、今後再犯を防ぐためにはどのような環境が必要なのかをプランニング(更生支援計画書)します。計画の遂行ができるように繋げていきますが、最初の架け橋、実行後どうなっているかの確認(モニタリング)も行いますので、ご安心ください。